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確かに、そうだ。
演じているうちに、だんだん、現実と演技の境界線がわからなくなり、笑い出したくなってくる。
自分にしかできない役なんてこの世に存在しないし、どんな役だって演じ始めたらきっとそれは自分にしかできない役になるのかもしれない。
そう思わなきゃやっていけないよ。
「それが日浦健人の本音ですか?」
マイクを差し出され、オレは頭を掻く。
「だって、どんな人にだって、変わりは居ないんですよ。そういうことでしょう?」
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