ストロベリージャムを買いに行こう

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**** 「んんッ……ちょっと待って!」 「ダメ。だってお前の待って、いつも言っているけど、待ってに聞こえないもん。」 いつもと同じ夜明けだった。 私は楢崎に組み敷かれて、好き放題されている。ここ最近、奏大と美麗さんの一件で、何が何だかって日々が続いていた。 だからこうやって、楢崎に隅から隅まで食い尽くされるのは久しぶり。 「ぁっ…んッ…あぁっ…」 私も楢崎も今日は仕事なのに。 重なり合う唇。秘部に入り込む楢崎のもの。擦れる感触が私を快楽に溺れさせる。楢崎の背中に思わず爪を立ててしまう。 「何?もっとして欲しいって?」 唇を離して笑うこの男は、まだこれからと言いたいみたい。 さっきより腰の動きが速まる。 私は…… 何回目かももうよく分からない。 喘ぎながら楢崎のものを受け入れていってしまうのは。 「あー、すげぇ気持ちいい。抜きたくない。」 私が体を震わせて、息も絶え絶えなのを見て感じているくせに。挿れたままで、私の胸を掌で掴んで、時々先端を指先で擦りながら、絶妙な力加減で揉むのだ。 「んッ…はぁっ…あぁンンッ……」 繋がったままの中で、また楢崎のものが大きく硬くなるのを感じる。 「お前と初めてセックスした時、いい体って思うだけだったけど……」 楢崎の胸を触っていた右の掌が私の頬に触れる。 「今はもう手放すことも惜しい。」 「楢崎……?」 「体だけじゃない。新藤一華の存在全部。」 それって…… 聞きたい…… あんたの気持ち。 そう思ったのに、楢崎にまたキスされて、今日一の激しさで奥まで突き上げられて、そんなこと聞く余裕すらなくなってしまった。
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