異世界の楽しみ探し

8/15
前へ
/15ページ
次へ
 野菜ジュース、チョロチョロながら出た。これは「プルタブを避けて、液体を出す位置指定の円を小さくした結果」と思えば頷ける。つまり、実験第2段は成功だ。  野菜ジュースをコップに少しずつ溜め、半分位になった所で魔力を流すのを止める。これ、ボタンを押して出すタイプのドリンクバーみたいだな。  さて、匂いに異常は無いので味見をする。うん、何時もの味だ。缶の野菜ジュースは日持ちするから、防災用にローリングストックしておいた。  だけど、缶のコスパは良くないし、飲んだ後にすすぐのも手間だ。蓋付きのボトルなら振れば綺麗になるし、乾いたかどうかも判別しやすい。  だから、防災用のローリングストックとしてしか缶は買わなかったが、野菜ジュース自体は飲み慣れているし色味も分かる。  さて、ここまで来たら「異世界バージョンのドリンクバー」を作りたくなった。その仕組みから、魔力持ち限定のドリンクバーになる。  使える人は限定されるが、缶に魔力を流すだけで、色々な飲み物を楽しめるドリンクバー。冷えていないのはご愛嬌。  冷ます為の装置も有るだろうけど、先ずはプロトタイプのドリンクバーを作成する。異世界側の人にプレゼンテーションするなら、数種類の味を加えてからの方が良いだろうか?  既にこちら側に似たものがあったら、目新しさは無いだろう。だが、ビタミン飲料やジュースの味は、こちら側に無いと仮定しておこう。
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加