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異世界の楽しみ探し
召喚されて、十日は経っただろうか。こちらの世界では、日曜日の概念は無いようだ。
そもそも、週一で休みの日が設定されたのは、人間の歴史の中でも新しい方だろう。現代でも、酪農家等は休むにも休めない。生き物相手だから、毎日の世話が必須だ。
狩猟をしていた時代に至っては、休みの日はランダムだったろう。休みの概念が有ったかも謎だが。
何にせよ、こちらの世界では毎日学校に通っている。学校の食堂も、毎日ランチを作ってくれる。
働いている人の顔は変わっている様だから、休みなしで働いているかは分からないが……学校は毎日開いている。
学校が開いているのを良いことに、図書館で「授業では得られなかった情報」を仕入れている。そして、図書館の書物から得た情報で、召喚時に掛けられたっぽいデバフ効果も、解呪してやった。
召喚者全員に掛けた分、一人一人への効果は薄まっていたらしい。学校の開架エリアの書物に記されたやり方で、簡単に解呪出来たのだから。
そもそも、魔力でバリア的な物を張っていれば、格下の術は弾けるそうだ。だが、召喚された直後は、魔力も何も知らない状態だった。何より、召喚直後に掛けられたからこそ、騒ぐ人も居なかったのだろう。あくまで予想だが。
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