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追伸
追伸
強がっていました。
嘘ばかりです。
ごめんなさい。
私は強くありません。
すごい人なんかじゃありません。
未だ死ぬ勇気もありません。
変わることができません。
終わりを怖がっています。
愚かです。
いつからでしょうか。
小学生の頃から?
いいえ。
物心つく前から。
私は強い子だと、図太い子だと言われてきました。
何を言われてもケロッとしている。
そんな風に思われていました。
そんな風に見られていました。
そう思っていました。
そう思い込むことにしました。
冷たい
怖い
可愛げがない
心はないの?
何度言われたでしょうか。
覚えていません。
すごいね
かっこいい
羨ましい
メンタル強いね
やめてください。
誰の事ですか?
何が見えているのですか?
気づかれないのです。
嘘が上手すぎました。
甘えるのが下手すぎました。
強がってばかりでした。
気にしていないわけがありません。
平気なわけがありません。
興味がないわけがありません。
苦しくないわけがない。
悲しくないわけがない。
強くありません。
弱い人間です。
嘘をついていました。
強いふりをしていました。
気にしていないふりをしていました。
期待されれば応えられるように努力しました。
何を言っても平気だと思われていれば平気なふりをしました。
頭がおかしいと言われればそう見えるようにふるまいました。
大丈夫?
という問いに対し、
大丈夫、気にしてないよ、慣れてるし。
と笑いました。
本音を押し殺して、我慢して、違うのに違うのに、気にしてないと笑いました。
おかしいじゃないですか。
決めつけたのは周りなのに。
その通りにしていただけなのに。
どうして?
どうして私だけがおかしいと言われるのでしょうか。
私はなんだったんでしょうか?
私はなんなんですか?
私って存在してますか?
一度だって私は自分のためだけに我儘を通したことはありません。
いえ
一度だけ、ありました。
それも頭のおかしい、意味のわからないこととして、忘れ去られるのです。
構いません。
嘘。
構います。
悲しいです。
忘れ去られるのは悲しいです寂しいです嫌です。
私は弱い。
本当は、弱くて泣き虫で、甘えたがりで、子供なんです。
そんな自分も嫌いでした。
だから周りに想像に、理想に自分を似せました。
強がりました。
言わなきゃ伝わらないんですね。
理解者なんて現れないのです。
強がって、思い込むうちに、私は見失いました。
元々、平気だったのだと思っていました。
そんなわけないのに。
強がって、嘘をつきました。
嫌われるのは嫌でした。
本当は悲しかった。
たった一度の我儘を、頭がおかしいと片付けられたことが。
そう言われ、そうしてしまった自分が。
許せません。
どうして素直にならなかったの?
どうしてでしょう。
どうして自分を愛せないのでしょう。
当たり前です。
だって、こんなの私じゃありません。
強くてかっこよくて周りに流されない
誰の話ですか?
私じゃありません。
ええ、今こそ言いましょう。
理想なんてぶち壊します。
ひとりぼっちは嫌いです。
友達がいる人たちが羨ましいです。
何を言われても気にしてばかりです。
泣かなさそう? 馬鹿な。泣いてばっかです。
かっこよくなんてない。かっこつけてるだけです。
苦手なのは羨ましくてまぶしいから。
妬んでばかりです。
醜い感情ばかり。
でも優しさだってあります。
自分で言います。
私は割と優しい方です。
優しさの方向性が理解されないだけです。
理解してくれればいいのに。
勝手に期待して勝手に嫉妬して、最悪です。
私は弱くて馬鹿な普通の子です。
そうです。そうなんです。
強がるのはやめます。
嫌いな自分を殺してやります。
私は私を殺します。
周りに理解されずとも、私であろうとします。
変わりようにみんな幻滅するでしょうね。
それは悲しいことです。
でも、今のままは嫌なんです。
本当は友達が欲しい。
自分でいられる場所が欲しい。
甘えられる存在が居てほしい。
大嫌い
なんて二度と言われたくないのです。
本当は悲しかった。
もっとちゃんと話したかった。
私として、接したかった。
最後くらいは、昔みたいに、笑い合いたかった。
消え失せていたなんて嘘です、強がりでした。
まだ、変わることなく残っています。
好きなんです。
どうしようもなく、好きなんです。
だから、せめて、いい思い出として、残りたかった。
忘れ去られるのは、悲しい。
覚えていてほしい。
憎まれるのももう、うんざりです。
時間は戻りません。
手遅れです。
悲しくてもつらくても、もう遅いのです。
わかっています。
それでも
諦めたくないと思う自分がいるのです。
ならば、諦めなければいい。
二度とこんなことが起きないようにすればいい。
私は私として、周りのイメージの私を殺します。
偽りの自分を、過去の自分を殺します。
だから、これは私の遺書です。
なんて、本当は本当に死んでやろうと思っていました。
家に誰もいないのをいいことに色々試しました。
飛び降りは恐怖で無理でした。
薬をちゃんぽんしたら吐くのは本当なんですね。
苦しいと首を絞める手を緩めてしまうものなんですね。
血が出そうなことはチャレンジすらできませんでした。
怖くて、悲しくて、勇気がなくて、できなかった。
死は終わりじゃない、逃げです。
もう逃げない。
悲しいこともつらいことも、気にしないふりなんてしません。
なかったことになんてしません。
全部、受け止めます。
まだ、私泣いてないんです。
平気、平気、大したことないと言い聞かせて、我慢してきました。
我慢しません。
人間らしく生きよう。
きっとそれは醜いでしょう。
そして、つらいでしょう。
呆れられるでしょうか。
見捨てられるでしょうか。
今以上に、孤独になるのでしょうか。
わからないけれど。
不安しかないけれど。
決めました。
さようなら、ありがとう
いつまでも、何があろうとも、嫌われてても、大好きだよ
私は死にました。
私が殺しました。
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