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どうしてこんなに生きるのが下手くそなの?
たったひとりだけでいいから
ひとりだけ
私を認めてくれる人がいてほしい。
つらい時には何も言わず抱きしめてくれるような、
あたたかくて、まぶしくて、目がくらむような、
太陽のような
ああ、馬鹿だ。
いたはずなのに
確かにいたはずなのに
たったひとりいたのに
ばかだ、ばかだばかなんでよ、ばか
嘘つきうそつき
つらい人の味方で居続けるって言ったのに
好きって言う限り好きでいるって言ったのに
いつでも笑わせてやるって言ったのに
うそつきうそつき
ごめんなさいごめん許してくれなくてもいい、でもごめん
変えてしまってごめんなさい
嘘つきにしてしまってごめんなさい
信じたかった
信じたかったのに信じられなかった
つらいよ
たったひとつの心のよりどころを失くして、
たったひとりの大事な、大好きな人を傷つけて、
嫌いだ許さない私を許さない
去年の終わりまで、戻ってほしい。
それがかなわないのなら、深い眠りについて、夢を見ていたい。
ありえないような日々を、夢見ていたい。
優しい家族がいなくたっていい。
親友と呼べる存在が居なくてもいい。
きみだけは、失いたくなかった。
結局、そうだった。
遺書にすらならない
これはなんだろうね
ううん、まぎれもなく、これは私の遺書。
遺書にしてみせる。
変わると決意して、鈍って蛇に足を書いて、きっと同じことをこれからも繰り返す。
でも、必ずいつか終わらせる。
嫌いな自分を殺して、自分を愛して、遺書に終止符を打つ。
だから、いつか会いたい。
会って、くだらない話をして、思い出話をして、笑って「またね」って言い合おう。
目標はそこ。
ね、頑張ろう。
もう二度と、大事な人を傷つけないように
もう一度、きみと笑えるように
きみの幸せを祝える存在になれるように
立派な人間って、周りの人を幸せにできる人なんだって。
そんな人間に私はなれそうもないけれど
せめて、大事な人だけは幸せな気持ちでいてもらえるように。
後悔させるから
大嫌いって言ったこと。
がんばろ、泣いていいから
間違ってもいいから、前に進んで?
立ち止まってばかりじゃだめなんだよ、時間は戻らないよ
変わってしまった気持ちを取り戻すことはできないよ
諦めろなんて言わない。
諦められなくていい。乗り越えよう。
ね?
つらいこといっぱいあったね
理解されなくて苦しかったね
不器用で優しい子なんだよね、わかってるよ
ちょっと冷たいところもあるけれど、それ以上に優しいよ、私は。
家族のことを好きになれなくても、大丈夫。
友達がずっとひとりもいなくても、大丈夫。
失恋しても、うん……大丈夫だよ。
私には私がいるよ
私なんか
っていっぱい言ってごめんね。
大事にするよ、私のこと。
いっぱいいっぱい、愛す。
甘やかし過ぎないようにも気をつけなきゃね。
だれも理解してくれなくても、
だれも愛してくれなくても、
私がいる。
私が理解しているから、私が誰よりも愛してあげるから
頑張ろうよ、生きることを
幸せになることを諦めないで。
私は私が好きだよ。
不器用なりに頑張ろうとして、上手くいかなくて悩んで、自分を責めて。
優しさを悟られないように人に優しくして。
我慢、いっぱいしてるもんね。正しいかは難しいところだけれど、偉かったね。
わかってるから。
いいところいっぱいあるよ。もちろん悪いところもあるけれど。
強がらないで。
もう大丈夫だから。
保証はできないけれど、ありのままの私を認めてくれる人が何処かにいるはずだから。
少なくとも、私は絶対見捨てない。
今までさんざん酷い扱いをしてしまったから、その分も必ず。
泣いていいよ
泣こうよ
どこでも付き合うから。
また川にでも行く?
水族館、行ってみる?
泣いて泣いて、いっぱい泣いて、声を上げて泣いて、
それで乗り越えよう。
忘れなくていいよ。
諦めなくていいよ。
でも、いつまでも縛られないで。
私ならできるから。
私を変えることは私にしかできないから。
幸せになろう。
私が愛する私になろうよ
強がるのも、我慢するのも、もうやめよう?
私が絶対、幸せにするから。
大事にするから。
愛し続けるから。
これが本当の、終わりになるように。
優しく、けれど確かに、私を殺そう。
父に殴られました。
父から凌辱を受けました。
母から軽蔑されました。
姉から死ねと言われました。
友人から突き放されました。
大好きな人から大嫌いと言われました。
そんな人生でした。
次は、上手くやってください。
幸せだと思える時間が、生きていると思える時間が、存在するように
これが私だと胸を張れるように
生きてください。
他でもない私から私への私にしかできないお願いです。
さようなら
ありがとう
私の死を、詩を、無駄にしないでください。
拝啓 これは、私の遺書でした。
敬具 私は今やっと、生まれたんだね。
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