プロローグ

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 青い薔薇が建物全体を常に覆うこの店は、いつも神秘的な雰囲気が漂っている。  朝、太陽が顔を出すと同時に店の看板は外へ出される。  店の掃除をする少女は、薔薇の世話に関しては右に出るものは誰1人としていないだろう。  ドアを開けば、そこには。 「いらっしゃいませ。 願いを叶える奇跡の店、『(Blue)薔薇(Rose)』へようこそ。 ──貴方は、その命を対価に、何を願いますか?」  店主の名を冠する悪魔がいる。  さあ、今日も開店の時間だ。
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