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自然は頭では学べない
落ち着いて車を走行し、ある程度、進んだところで後ろを振り返る
何も着いて来ていない
ヒグマの場合、人間の存在に気づくと
かなりの確率で人間を尾行してくる
敵（人間）が
自分にとって危険な存在かどうかを確かめる意味と
人間に対する好奇心もあるように僕は思う
何度か尾行された経験がある
僕の推察ではあるが
自分は
君（ヒグマ）には全く関心がない
危険な存在ではない
という 明確な意思表示をすることが大切
意思表示の方法については
ここでは説明しない
なぜなら
ヒグマの生態を学ぶだけで
意思表示はできないからだ
大自然そのものへの畏敬の念を示し
自ら命を差し出す勇気と覚悟がなければ
森の生態に対峙することは不可能だ
安易な気持ちで
森の生態に向き合うことは
非業な死を意味する
自然は頭では学べない
五感と関節と筋肉と心肺機能とを
丁寧に働かせながら
剥き出しの魂で共鳴するものだ
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