43人が本棚に入れています
本棚に追加
栄枯盛衰
三毛別の事件後
学校ができるほどに開拓が進み
人口が増えたのだろう
そして また 過疎化が進み
学校は 廃校となった
今回 ヒグマ事件現場を訪れて
深く 考えさせられたこと
その時々の国の政策や社会の常識に
縛られていては
真実は見えない
ただ その事実
自分自身の命は
国のものでも 社会のものでもない
自分のものだ
誰に認められなくとも
自分の真実を生きたい
栄枯盛衰を繰り返す 人間の文明は
地球という 大自然の歴史において
細やかな新陳代謝の一幕に過ぎない
その事実を厳粛に踏まえて 初めて
人は自らの命の中に真実の炎を見る
羆は 決して怖い生き物ではない
羆さえ恐れない人間の傲慢さが怖い
僕は正しく羆を畏れて生きたい
正しく自然に向き合う道を探りたい
最初のコメントを投稿しよう!