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37-3
「んっ」
「はあ……はあ」
まだ快楽の昂揚が治まらない様子の悠仁は、腕を口元に当てて声を殺している。
その様子に気付くと、絋亮は楔を打ち込んだまま器用に胸元を愛撫して更に悠仁を追い立てて、意地悪く笑みを浮かべながらもう一度絶頂まで責め立てる。
「くっ……やめ、ああっ」
「愛してるよ」
キスで口を塞ぐと、喘ぎごと呑み込むように深いキスをして、快楽に震える悠仁を愛しげに抱きしめる。
久しぶりの行為に身体は尋常じゃなく反応して、悠仁は二度目の吐精を迎えて心地好い脱力感に包まれながら、絋亮の舌を貪るようにキスをする。
「んふっ、ん」
ここが実家であることを忘れそうになって、互いの甘い息遣いが少し大きくなる。
このままではまずいと、また硬さを持ち始めた楔を悠仁から引き抜くと、互いにその摩擦で身体がぞわりと震える。
「んっ」
「ヤバい……」
ゴムを処理すると、また新しいものを着けて体勢を変える。絋亮が奥に欲しいと目で強請るからだ。
後孔を指でじっくりほぐすと、乱れる息遣いを呑み込むように激しいキスをして互いを貪り合う。
熱くなってきて布団を剥ぐと、少しひんやりとした空気が肌に触れ、身体から蒸気が上がるのを感じる。
絋亮は奥を突かれたがったが、四つん這いでは脚が痛む様子に気付いて、顔を見てイカせたいともっともらしく呟くと、抱き合うようにして向かい合い、充分にほぐれて熟れた後孔に屹立を捩じ込んだ。
「んっ……はぁ、ん」
剛直で奥を擦ってやれば、気持ちのいいところに当たるように絋亮自ら腰を振る。
少し柔くなった肉茎を握ると、軽く扱きながら、ぷくりと隆起した乳首を甘噛みして舌で舐る。
抽挿のスピードを緩やかに上げていくと、絋亮の昂りはすっかり硬くなって暴発しそうなほど熱を持っている。
「やぁあ、ダメっダメぇ」
「声聞こえるぞ」
「んふっ、んん」
拳を噛むように口を塞いで喘ぎを堪える姿は倒錯的で、悠仁は一層質量を増した屹立を奥に穿つと、必死で喘ぎを堪える姿を恍惚とした目で見下ろして抽挿を速める。
「ひっ、ん。も、出るぅ」
「一緒にイクぞ」
髪を撫でながら、泣きそうな声で呟く唇に深い口付けをして声を呑み込んで、ガンガンと奥を突くと絋亮が背をしならせて腰をビクビクと揺す。
果てて敏感になっているところを容赦なく穿つと、数度抽挿を繰り返してすぐに悠仁も最奥に熱を吐き出した。
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