青いトイレットペーパー事件。

青いトイレットペーパー事件。

　　　　　西の茶店

私は自宅のトイレにトイレットペーパーの１２ロール入りパックを置いていた。

無くなる度に上から一個ずつ取っていって、三段重ねの二段目になった頃、三段目の一つが、変色しているのに気づいた。

全部白いはずのトイレットペーパーが一個だけなんとなく青い。

なんか、おまけで一個青いとか、あったっけ？

とか思いながら、上から順番に取りつつ、三段目に入る前に青っぽいトイレットペーパーを残して、他を避難。

そのまま放置した青っぽいトイレットペーパーは、どんどん色が濃くなっていき、真っ青に。

他を使い終わり、最後にパックに入ったままの青いトイレットペーパーだけが残った。

私は触りたくないなあ、と思いながら、その青いトイレットペーパーを触ると・・・

ぐじゅっ、と・・・

びっしょり水分を含んで、腐っていた。

パックに入って、三段目の一個だけ。

なんで腐る？

なんでびしょびしょになる？

他のトイレットペーパー無事だったのに？

捨てましたよ、もちろん。

住んでますよ、今も。

怖いので、トイレのドアは、閉められません。

トイレットペーパーも、今は中には入れないようにしています。

青くなったら、怖いので。

私の中に芽生えた、トイレへの恐怖。

　　　了