エブリポリス

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そんなある時、運営からメールが届いた。 え?どうして? いや、まさか他のユーザーに不服なコメントを送りまくったのがいけなかったとか? そうなると運営に凍結されても仕方がない。 残念だが何でも受け入れるとしよう。 メールを開くまではそう覚悟していたが、全く違った。 むしろ賞賛のお言葉が届いた。 『二次創作をいつも捜索してくださり誠に感謝いたします。 こちらとしても著作権の行為は見過ごせないと思っているのですが、 限られた範囲がありまして全てを注意することは困難であります。 遠回しな発言をお詫び申し上げます。 本題へと入らせていただきます。 あなた様には通常のユーザーではなく、 『エブリポリス』という役職に就いてもらいたいのです。』 エブリポリス⁉︎ エブリスタをしてから一度も聞いたことがない言葉だ! てかアイコンの上部分を見ると、警察の帽子のようなものを被っている。 頭が混乱してきた。 『エブリポリスに入るあなた様には創作の権限を失います。 ですが代わりに著作権の作品を見つけた際には、 一作品、1000円の報酬をお渡し致します。』 な!お金が入ってくるのか! しかも一つ見つけただけで四桁もののお金⁉︎ 断ることはできる……だがこんな美味しい役職を捨てるのは勿体ない! どうせ俺はこの先作品なんて作らないしな。 俺はいろんな手続きを済ませて、運営の通りに受け入れて隅から隅までパクリ作品がないか捜索の日々が続いた。
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