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自宅に芽が生える
僕は5歳、栂野海都(とがのかいと)
お父さんとお母さんは僕が赤ちゃんの時に離婚して、お母さんと僕だけで暮らすことになった。
ほどなくして、お母さんは彼氏が出来て家に連れてくる。
お母さんの彼氏は、お母さんが居る時は、僕にとても優しい。
だけど、お母さんが居ないと、お母さんの彼氏は怖いんだ。
だって2人っきりになった時にお茶をこぼしたら
『なにやってるんだ』と怒って、足で僕の事を蹴るんだ。
僕がやらかすと怒ってくる、僕が言うこと聞かないと怒ってくる、そして手と足で僕に暴力をふるうんだ。
『お母さんに言うなよ。言ったら、お前を殺すから』って言うんだ。
僕は保育園でも居場所がないんだ。
保育園では言葉が巧みに使えて大人や強い人間には、凄く良い子で僕みたいに大人しい子や弱い子には強気で酷いことを平気で言う坂下拓篤(さかしたたくま)が居るんだ。
彼が皆をまとめて、あることないことを話して僕をおとしいれたりするんだ。
だから僕は保育園にも行きたくない。
もう死にたい。
そんな時、自宅の庭に芽が生えているのを見つける。
これは、なんだろう?と不思議に思う海都だった。
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