第2章:予期せぬ遭遇

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「でも、素直に気持ちを伝えてくれるのって、すごく嬉しい。気持ちじゃなくて、口言わないと伝わらないことってあると思うから。涼介くんにそう言ってもらえて、すごく嬉しいよ」 「先輩……」 「あっ……ダメよ、涼介くん。まだ洗い物の途中だから……」  すべての食器をスポンジで洗い終えた僕は、そのまま真奈美先輩の背後に回り込み、そのまま先輩のことを抱きしめる。  先輩の髪や首元から先輩の良い匂いが漂ってきて、思われる鼻先を首元に擦り付けてしまう。 「んっ……あぁっ……」 「先輩……変な声、出てますよ」  先輩がまだ洗い物を終えていないことを良いことに、オレはそのまま先輩の首筋に鼻先を添わせていく。オレの鼻先が触れる度に、先輩の口から妖艶な声が漏れ出てくる。水道から水が流れ出る音に混じり、その声は次第に大きくなっていた。 「ダメっ、ダメよ……まだシャワー入ってないから、汗かいてる」 「大丈夫ですよ。真奈美先輩の体、めちゃくちゃ良い匂いします」 「あっ、んんぅ……!? 舌がっ、首筋に……!?」  必死に洗い物を続けようとしていた先輩に対して、オレの攻撃は更にエスカレートしていく。  先輩の首筋に舌先を這わせていくと、先輩の体がビクビクと小さく震え出す。口から漏れ出る声がどんどんと大きくなり、次第にちゃんと食器についた洗剤を流すことが出来なくなってしまう。  「先輩の声、めちゃくちゃ可愛いですよ」 「ダメっ、あっ、んぅぅっ!? ダメっ、お尻触っちゃっ……!?」  オレに首筋を攻撃させまいと、先輩は自然と腰を突き出す格好になる。しかし、それは逆にオレの興奮を高めることになってしまっていた。  先輩の首筋への攻撃を続けながら、形良く突き出されたお尻をそっと指先でなぞっていく。先輩のお尻がビクッと震え、更にエロティックな声を出していた。 「ダメっ、もうっ……!ちゃんと洗い物出来なっ、あぁぁぁんっ!?」 「先輩、首筋とお尻で感じているんですか? ここが気持ち良いですか?」 「あっ、ぐぅ!? やめっ、お尻っ、そんなに掴んじゃっ、首筋舐めながらお尻触らないでっ!? 本当に、ホントにダメぇっ……!?」 「先輩っ……!」 「んぅぅぅぅっ!? ダメっ、もうっ……!? やめっ、あぁぁぁんっ!?」  先輩の全身が小刻みに震え、絶頂へと達する。先輩の口からはイヤらしく唾液が滴り落ち、首筋に伝ってきていた。
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