1.偽りの優等生

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ーーーーー あたし、桃瀬ひかりは、教師になることが、子供の頃からの夢だった。 3回目の教員採用試験でやっと合格した時は、夢なんじゃないかってくらい嬉しかった。 それなのに…、 孝太郎「当然、仕事は辞めるよな?」 プロポーズされてOKした直後、恋人の孝太郎は、まさかの言葉をあたしに投げかけた。 ひかり「えっと…、なんで?」 孝太郎「なんでって、結婚したら家庭に入るのが当然だろ? 俺の稼ぎで十分やっていけるしさ。」 ひかり「でっ…、でも、今年やっと教員採用試験に合格できたんだよ…? 何年かは仕事続けようかなぁ…」 孝太郎「何言ってんだよ(笑)結婚して家庭に入る!それ以上の幸せなんてないだろ?」 その時、脳内でプチンと何かが切れた。
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