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安田「静かに!早く並びなさい!!」
ダラダラと体育館に入ってくる生徒たちに、生徒指導の安田先生が苛立ちながらそう言った。
今日から新年度ーー。
藍沢斗真(あいざわとうま)は、高校2年生になった。
昴「安田マジウゼェ。」
陸「張り切りすぎだろ、アイツ。」
友人の矢島昴(やじますばる)と磯山陸(いそやまりく)が安田先生を睨んだ。
斗真「まぁ、そんなこと言うなよ。ほら、早く並ぼう。」
俺はそんな2人の背中に手を添えると、列の後ろへと誘導した。
昴「お前は良いよな〜。勉強もできて、スポーツもできて、おまけに態度も素晴らしい。俺たちなんか頭悪いし、見た目もこんなんだから、安田に目つけられまくりだぜ?」
成績優秀、スポーツ万能、おまけに生活態度も良好ーー。
周りからはそんなふうに思われているが、これは偽りの俺だ。
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