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俺が5歳の時、両親が離婚したーー。
原因は父さんの不倫。
俺と母さんは捨てられたってわけだ。
毎日母さんは泣いて過ごしていたが、ある日突然笑顔になった。
知らない男の人が家に来るようになったことをキッカケに…。
母「これあげるから外で遊んでなさい。」
母さんは毎回俺に1000円札を差し出した。
初めはお金がもらえることに喜んだ俺だったけど、それが何回も…、何年も続くと、ある日気づいてしまった。
これは『邪魔な俺を外に出す作戦』だって。
母さんは俺よりあの男の方が大切ってことだ。
俺は父さんにも母さんにも大切にされない、価値のない人間…。
それからは、可哀想だとか、哀れみの目で見られないように、必死に自分を偽って生きてきた。
わざと明るい優等生を演じて…。
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