1.偽りの優等生

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ガシッーー。 桃瀬ひかりが俺の腕を掴んできた。 …!? 訳が分からないまま桃瀬ひかりの顔を見ると…、 ひかり「何か悩み事があるの?」 斗真「へっ…?」 意味がわからず固まってしまった。 ひかり「えっと…。何か悩み事がありそうな…、そんな目をしてたから。」 …!?!? 全身を身の毛がよだつような感覚が襲った。 こいつは俺が偽りの仮面を被っていることに気づいている…!?!? ひかり「あたしでよかったら、いつでも話、聞くよ?」 呼吸が荒くなり、視界がぼやけてきた。 今までずっと隠してきた、俺の本性が見抜かれてしまう…! 斗真「ふざけんなッ!!!」 大声を出し、桃瀬ひかりの手を払い除けた。 斗真「うぜぇんだよ!!」 俺は逃げるようにその場から走り去った。
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