うめく島

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僕は慌ててボートを漕ぎ、島から離れた。 途中、島から結構離れたと思った時、再びあの声が聞こえてきた。 すぐ耳元で。 全身がぞわぞわしたが、死ぬ気でボートをこぎ続け、浜にたどり着いた。 すると声は聞こえなくなっていた。 「昨日、海でボートを漕いだんだろう。楽しかったか」 そう聞く友人に僕は言った。 「楽しかったよ」 と。        終
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