2・コンビニの麗人

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 あたしの頭の中ではこの二人は〈お世話係〉としてすっかり一括りにされているから、(津雪が一緒に寝るんなら、蒼くんもそうなのか)となぜか納得してしまったのだ。  自分の弟&その友人という贔屓目を除いても二人ともすこぶる付きのイケメンなのだが(弟の津雪に面と向かってあんたイケメンね、などと言ったことはない。だってつけ上がるから)なぜかあたしの世話をすることをご褒美だと勘違いしている変態たち。  念の為言っておくけど、当たり前だけど、もちろんあたしたちは清い関係だから! (でもなぁ)  腕を触られてもすやすやと眠る顔を見てあたしは複雑な心境をぐっと飲み込む。  弟については清いのは当ったり前なんだけど、こう密着していながら蒼くんに手を出されないのは、なんとなく悔しい……気もする。  ……女として、ね。  まぁ、歳下は守備範囲外だから別に手を刺されないからって傷つきゃしませんけどね、フン。  ジャージの上下に着替えてミニ財布を尻ポケットに突っ込みマンションを出た。  数日前からウォーキングを始めたのは、いい大人三人して同じベッドに寝るという今の異常事態から抜け出したいからだった。
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