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だって、いくらキングサイズだからって今のままじゃ、寝返り打つのもままならない。
あたしの寝相の悪さから何度津雪をベッドの下の蹴り落としたことか。
ちなみに蒼くんは壁側に寝ているので、蒼くん側に寝返りを打つと、彼のことを壁とあたしの間でペシャンコにしてしまうことになる。
両側に高身長イケメンを侍らせて寝るなんて、なーんにもパラダイスじゃないっ。気を使うばっかり。何より、寝返りできないのが辛いっ。
寝返りができない睡眠って、疲れるのぉー!
それもこれもあたしが太っているせい。
そもそも、二人があたしに薬を塗らなくちゃならなかったのも、あたしが太ってできた湿疹とあせもで肌がすごいことになっていたからな訳で。
そう。
全ての元凶は肥満だったのだ!
痩せてしまえば、あせもだってよくなるし、寝返りだってし放題。
というか、あたしの皮膚の状態が良くなればお世話係二人はあたしのベッドで一緒に寝る理由はなくなる。
おぉ! 寝返り天国があたしのもとにやって来る!
それこそ、今、あたしが求めるパラダイス!!
……という気づきから、あたしはダイエットを始めることにしたのだ。
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