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陳列棚の影に隠れて見てたら、彼がコーヒーを手にイートインスペースに行くから、私も慌ててコーヒーを買って……。
流石に隣に座る勇気はなくて、一番隅っこの席から美しい後頭部を堪能させていただいた。
毎朝コーヒを飲みにくる彼が座るのはいつも同じ席で、あたしは偶然一緒の時間にコーヒーを飲みにくるデブ女を装いながら、一日ごと座る場所を彼の座る席の方へと移動させていった。
四日目、一つ挟んで両隣まで来て、本当は隣に平然と座って話しかけたいけど、まさかそんなことできるわけもなく想いばかり募って(私痩せちゃう……)ってなるくらい昼も夜も彼のことばかり考えていたのだ。
いや本当、百グラムは痩せたからっ。
本当に本当。
体重計は嘘をつかないから!
それにしても、彼がこう毎日決まった時間にこのコンビニを訪れるのは、出勤前だからなのか、家が近いからなのか……。
あたしより歳下に見えるけど、流石に社会人だよね。
何の仕事してるのかな。
オシャレだから、アパレル関係かな? あ、スタイルいいから、ジムのインストラクターなんていうのもありかも。
もぉ、妄想が尽きなくて、ワクワクが止まらなくて。
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