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隣の彼女に向けるのとは全く別物の冷ややかな声にあたしは自分の心臓がキュッと縮まるのを感じた……。
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目を開けると、当たり前のように津雪と蒼くんが私のことを見下ろしていた。
目に入った天井は見慣れた自分の部屋のものだった。
コンビニで倒れたはずだけど……ベッドに運ばれたんだ、きっと……とあたしはぼんやり考える。
「あっ、目が覚めた」
「よかった」
涙目の蒼くんがぎゅっとあたしの首根っこにしがみついてくる。
不意打ちで抱きつかれて目を白黒させるしかない。
ほぼ毎日朝から晩まで、下手したらお風呂だってうちで済ませてゆく蒼くんの匂いはすっかり慣れ親しんだもの。子犬にじゃれつかれてるような心地よさ……ちょっと苦しいかなー。
目を細めながらも心の中に焦げたカラメルのほろ苦さを感じる。さっきまで見ていた夢に心の半分が引きずられているせいだ。
三年経っても、悲しくて辛い。
すると、
「ちょっと、何抱きついてんですかっ」
と聞こえてきた声。
それは聞き間違えようもない、さっきコンビニで会話した麗しの君の声！
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