4・昔の男

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だけど……だけど、仕事は辞めたくない。 だって、星々先生に会った時「無職です♡」なんてカッコつかないよ! 恥ずかしいよ! 三十なんて歳で、バイトですっていうのも恥ずかしくはあるけれど、ね。 そこは一応あたしだって現実を見る。イラン見栄を張って、それが後からバレる方がよっぽどはずかしい。もはや再起不能、生きていけなくなっちゃいそうだから。 そう、身の丈に合わせて頑張るしかないのだ。 と、言うことで早速翌日。あたしはオーナーに直訴して、勤務を深夜のシフトに変えてもらうことにした。 勤務時間は長くなるけど、深夜ならお客さんが少なくて暇そうだから! なおかつ時給が高い! (おぉ〜、あたしってば冴えてる〜) と、あたしは自画自賛していた。そして迎えた翌日。夜のコンビニに出勤したあたしは、そこで初めてウチの店長に出会ったのだった。  時刻は二十一時四十五分。 裏口から店に入ると、コンビニの制服を着たあたしと同じくらいの年代に見える男性が、納品された商品をチェックしている。 「おはようございます(何時だろうと仕事に入る時には「おはようございます」という決まりなのだ)」
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