第1章 春・乱・漫!

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そうして試合が再開されると、咲也とマッキーは肩を叩き合いながらコートを駆け回って、早速マッキーがシュートを決めると、会場がワッと湧き上がった。その熱も冷めやらぬ間にすぐにゲームは続いて、今度はマッキーの手から咲也にパスされて、咲也が綺麗なフォームでシュートを決めた。 「あの一年、なに?!」 「かっこいいんですけどー?!」 「シュート、かっこいい!」 「ケイスケと並んで、めちゃイケメーーン!!」 う、うるさーーーい!!! あれは、あたしの!!! あたしの、彼氏なんですーーー!!!! そう叫びたいけど、今は試合中だ。 やめとこっか。 そこにあたしは肩を叩かれて振り返ると、 「よぉ。来たか、光莉」 と言って、同い年の男子が一人、あたしを見てニコッと笑っていた。 「琉路(りゅうじ)!!」 「お前。ここで暴れるなよ」 「暴れません!!ーーーー多分ね」 あたしはそう言ってニコッと笑ってみせると、琉路は「あはは!」と声をあげて笑って、一緒にコートを見つめた。 彼の名は、宗田(そうだ)琉路(りゅうじ)。 小学校から中学校まで一緒だった、琉路。高校は男子校に行ったので別々だったけど、咲也とはずっと繋がっていたらしい。そして、大学はなんと、この難関大学にスポーツ推薦でもなく合格した。やるなぁ、リュージ。男を見せたね!! なので、大学でまた咲也と一緒だから、これからはこうして会うこともあるかもしれない。
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