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めっちゃイケメンではないけど、朗らかで優しくて、勉強もなかなかできる。小学校の時はそんなに勉強がよくできたっていうイメージはなかったけど、中学生になってから本腰を入れていったようだ。
「しかし。本当に付き合うことになるとは、なぁ。咲也の粘り勝ち。すげぇな」
「うるさいなぁ。リュージ。そういうあんたは?彼女できた?」
「彼女…うーん。出来たり。別れたり。で、またフリー」
「まあ、高校生だったもんね」
「お前は?咲也に会う前とか。ほら、なんだっけ?年上の男…えーと。あ!カズ…カズマだ!」
「呼び捨てにしないでよねー!あ、一真くんとはあ同じ大学なの」
あたしは琉路を睨みつけて言うと、琉路は驚いてあたしを見つめて、
「え?!それ、どうなの?」
と言うと、あたしは驚いて琉路を見つめた。
「え?だめ?!」
「…はぁ。咲也、苦労するなぁ」
「なんでため息?!!」
あたしと琉路が話していると、琉路がコートを見て慌ててあたしの肩を叩くと、
「やべ!見てるぞ、あいつ」
と言うと、あたしもハッとして手摺を掴んでコートを見つめた。すると、バスケのコートにいる咲也がボールだただだだだたただだだだだただだただただだたたただだだだだだたむもちむもたもちむてたを脇に抱えて、あたしたちをギロッと睨みつけている。
「ゲッ?!やば。激おこっ」
咲也は子供もみたいに、頬をプーーーーッと膨らませながらあたしたちを睨み、人差し指と中指を伸ばしてあたしたちを指差してから、自分に向けて何かを訴えているようだ。
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