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イケメンのめっちゃチャラいおじさんだけど、日本でも有名な天才外科医と言われていて、大きな手術の予約は一年先まで埋まっている、らしい。
今回、ソラヘンの話は後回しだ。(まだ出てないし)
すると、咲也はマッキーの肩を押し退けてあたしに歩み寄り、肩をグイッと抱き寄せると、
「俺は紺野咲也。で、こいつ、大学は違うけど、俺の彼女。可愛い可愛い彼女!!だから、俺はこいつ以外の女の子と付き合うつもりはないので、よろしく!」
と微笑んでみんなに言うと、周りにいる女子たちはみんな大騒ぎしながらあたしを見つめてきた。思わず咲也を見つめて、
「ど、どんな自己紹介してんのよ!」
と言って咲也から離れると、咲也はあたしの手を掴んでグイッと引き寄せた。
「光莉の顔をみんなに覚えさせよう」
「何言ってんのよ」
「お前も何か言っとけ!」
「やだ」
咲也はあたしが何を言っても怯むこともなく、あたしの肩をグイッと強く抱き寄せてこめかみをコツンとつけてきた。
「この後すぐ解散だから、待ってて。一緒に帰ろうぜ」
「こ、ここで言う?!」
「当たり前!」
咲也はニコニコ嬉しそうに笑って、いつもと変わらないから、何だか怒ってる自分に疲れてしまった。
「そ、それより、他に何か、言うこと、ない?」
「ん?」
あたしはそう言ってから、少し照れて俯いてしまった。
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