第1章 春・乱・漫!

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* あたしは世田谷区にある体育学部でも有名な、とある大学に向かっていた。滅多に乗ったこともない地下鉄に揺られて、行ったこともない初めての駅に降り立った。周りを散策したい気もするけど、今は時間がない。スマホのマップを頼りに、とにかく今は急ぐべし! あたしが通っている大学は葛飾区にあるけど、今向かっているのはそこではない。今日、あたしの大学の講義はないので、彼氏の大学に向かっている。 あたしの彼氏は、紺野咲也。 幼馴染みだったけど、七年ほど離れていて、高二で再会。あたしが通う高校に編入してきた。そこから再度猛烈にアタックされて(笑)、付き合うことになりました。 とは言っても。 なんだかんだ言って、あたしもとっくに咲也のこと、好きだったんだけどね。 好きで。 大好きで。 好きすぎて。 咲也に会えることをずーっと待ってた。チャラ男だけど、あたしだけを好きだと言ってくれる咲也のこと、あたしも負けないくらい大好きだ。あたしはなかなか素直になれなくて、イザコザもあったけど、今はちゃんと咲也と向き合ってみようと思う。大学は別々になったけど、付き合っていくことは変わらない。 かっこよくて、背が高くて、優しくて、みんなの前だと堂々としてる。でも本当は甘えたがり。二人きりになると、くっついて離れない。指先だけでも、離れるのを嫌がるくらい。そんなデレなところが、たまらなく…心地いい。 やばい。 好きって、怖いね。 恋は盲目って、…このことだ!!
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