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間に入る 大人な責任者の 裏話…
「 え?
… うん 」
あ? …
やっぱそうなの? だから?
このコ いままで …
気づいてたのに?
なにも言わなかったの
そうだったんだ …
でも
そうかもしれない …
先生とは 短い間でも
この業界 狭い世界だから
これから先の事
考えたら …
このままじゃ …
そのとおりに?
なるのかもしれないけど
…ブーブーブー
…ブーブーブー
それでも …
私は!
…ブーブーブー
…ブーブーブー
" チガウ ” のは
どっちか それが
私にも 判るまで
このまま に
してみて …
…ブーブーブー
…ブーブーブー
「 … ねぇ …
出た方が いいよ …
そうしないと きっとさ …
明日はもうなくて …
外されるよ …」
私がそうしていたら もう 片方のコも
また さっきのコと同じ様なことを云う
「 … うん 」
…ブーブーブー
…ブーブーブー
そして
それでも鳴りやまないスマホに
とうとう このふたりは …
「 … ねぇ 怒らせたらさ
大変なのに 怖くないの?… 」
「 だよ … それで …
… いいの? 」
「 … うん ! 」
… いいよ! だって これは
やっぱ チガウカラ …
…ブーブーブー
…ブーブーブー
…ザワザワ…
…ザワザワ…
…ザワザワザワ…
私がいつまでもスマホを放置して …
それでも
両隣のコとは コソコソと話しなんて
しているから … ココの皆さんも
" こんなに放っておいたら
ただでは済まないんじゃない ” な?
その 様子に
誰も帰らずに
気にして る
そしたら …
…パン! パン…
「 ほら! なにしているの?
もう 今日の仕事は
" 終わっていますよ! ”
" 全員 ” さっさと
" 帰りなさい! ”
さぁ! 明日も大忙しですよ
だから
" 全員! 寄り道は禁止!“
皆さん お願いしますね!」
°˖✧*.✧˖°
ココの責任者の女性の声が
すっかり
表は 静かになった から
もう ココを照らす照明も
半分に減らされたのに
それでも いつまでも違うカンジで
ザワザワしていた そんな
おかしな状態の控室 でも
" 隅々まで ” 聴こえる様にと
響いた …
「 はい!」
「 はい!」
「 はい!」
「 はい!」 …
… ぅ --- わ! この方が責任者で
ほんと! よかったぁ---!…
私は ガチガチに なっていた
カラダの力が抜けて ようやく
顔を上げられた!
…ガタン!
「 ぁ… は い!
あ! まってぇ---!
私 もぉ---!
ね! 一緒に帰ろぉ---!」
私は安心して
帰り支度を急いで …
そ! せっかくだから
ココで新しく出会えた
永かった今日 一日 ずっと
こんな 頭のとっ散らかってた
不愛想な私なんかの?
それでも
両隣に座ってくれてた
で!
皆が黙認してるのに?
それでも
勇気出して 声をかけてくれた
勇者 な あのコたちと!
一緒に帰りたいから …
…ガサガサ!
私は …
あ? も う?
そ?…
いつの間に な?
ココの皆さんが
一斉に立ち上がったから かな?
静かになってた? スマホを!
それでも!
バッグの 一番奥に!
押し込ん で!
…がっ!
…ばっさ!
…バタバタバタ!
控室の出口に向かった …
それでも
私は なにかの " 力 ” を カンジ …
やっぱり このまま
控室からは 出にく くて …
…ピタ!
…トトト
その出口に立つ
この責任者とすれ違う時に
は ドキドキ したけ ど …
責任者は 私に目を向けず
なにも云わなかった から …
「 … 失礼します 」
私はまた 一瞬 こわばった表情で
緊張したまま ご挨拶をして …
「 … はい 貴女も!
寄り道はせず!
まっすぐ お帰りなさい
明日も! ヨロシク ね 」
…ニコリ
°˖✧*.✧˖°*.
それでも責任者は 微笑んで そう
一言一言 ゆっくりと諭すように?
でも 優しく 返事をして くれた …
…キュン ❣
「 はい!
独りで寄り道はせず
皆さんと 一緒に
まっすぐ帰ります!」
…ペコリ
… ぅ-------うっ!
… よかった----! …
…パタパタパタ!
…ドキドキドキ…
私は その美しい
優しい微笑みに救われ …
この責任者に頭を下げて
通路へ進む …
… スゴお --- い! 凄ぉ凄ぉ ❣
… あのお方 素敵! です! 私…
あんなヒトになりたいなぁ--- ❣ …
…パタパタパタ!
…ドキドキドキ…
そ! 私は! ゼンゼン!
独りで 残るつもりなんてないから!
遅れることなく
また あのコたちを追いかける!
「 あ! 待ってぇ---!
ねぇ! 明日も
隣に座って よい?」
「 … うん 」
「 ワタシも! 」
「 うん!ふたりとも!
ありが と ❣ ね?
明日は … さ!
どっか寄ってく ?
一緒にさ 帰ろうよ!」
「 ん? それ今 云う?
… つ よ!」
「 … ほんと!」
「 うん!
私 強ぉ! ふん♪」
そんな私を きちんと見送ると …
誰も居なくなった控室の照明を落とし
責任者は 先生の処へ戻った
…パタン!
先生は 静かに控室に入ってきた
その責任者に 向きを合わせ …
「 ふぅ~ん
帰したんだぁ---!
やっと 今日 で 本番!
" ヤラセテ ” って
思ったのにぃ⤴?
ぁ~あ しかたないなぁ
それじゃぁさ そぉ!
君 … この後
いいよねぇ ふっ!
解ってるんだよねぇ 」
「 … はい 先生はお困り
でしょうから
この後は わたくしが
ここで も … やらせて
いただきます …」
…ガタン!
…ずりっ
先生は 肘掛け部分が邪魔になるから
腰かけていたディレクターチェアから
腰を浮かせて 両足を開く様に
浅く かけ直した …
「 … う ん
残念だったね … あの娘
" ほかでも やってきた ”
みたいだから?
良いかなって思ったけど
チャンスだったのになぁ …
まぁ 君が ね …
そう判断するならそれでね …」
"… こういうヤツは
こういう考え方をする …”
「 … はい
もう少し大人に
ならないと …」
…ばさっ!
°˖✧*.✧˖°*.
わたくしは
腰かけてる先生の膝に乗り…
… 膝上ハグをしてもらう
「 ん? そうねぇ …
君みたいに …
僕の思いどおりに
な --- んでも
できないとね 」
そう …
いつまでも もう …
文句を云わせない様に
先生の下唇を甘く咬んで …
…く ちゅっ
・。˖✧*.✧˖°*.
「 … はい 」
「 で? 僕がここで
いま
待っているのは
そういう事だけど?」
…く ちゅっ
°˖✧*.✧˖°*.
「 はい では
ここで …」
…パタン!
先生の控室の 扉は
わたくしの手で閉められた …
… そう もう昔?…
わたくしだって先生から " メモ ”
渡された時は " チガウ ” って
思ったわよ でも …
… こんな事 いまはもう 責任者の
わたくしには べつに なんとも …
この先生を わたくしが
動かしている と 思えば じゃない …
… それなら 甘えてくる先生を
かわいらしい とも ね …
… まだ 先生は独身だし …
これ 恋愛だとしたら
皆と同じ事をしているだけだし …
…すぅ---
°˖✧*.✧˖°*.
わたくしは 先生の前に戻ると …
自分の顎に左手の人差し指をあてて
くびを かしげ … 右腕はゆっくりと
先生の右肩から 背中へまわす …
「 … 先生 わたくし …
あの娘に やきもちを
やいてたみたいで …」
「 ん? そ! う!」
… ぱさっ
°˖✧*.✧˖°
… ガタン!
°˖✧*.✧˖°
… ほら! こんなに 簡 単 …
そ … 大人になれば
あの娘だって いまに きっと
わたくしの様になる …
―
私のココでのお仕事は
この会が終わる 契約どおりの
4日間で終わり
その後は … すでに予定に入っている
チガウ先生の処で また 私は働く …
そうして …
少しずつ
ワガママな先生たちにも
慣れて
きっと この世界で
大人に
なっていく …
―
… は? 私? 私? って!
ダレ? 私の 事?
勝手に 決めるな! …
… そ! 大丈夫だから!…
ふん♪…
もう平気!
今日は 先生のいきなりな !
で パニクリだったけど? も!
逆に こんなめにあったら?
解ったから!
このお仕事は好きだから辞めないけど
私 なんかじゃ
ひとりじゃ まだ きっと
弱いままだから …
… これからだって 私
どんどん …
味方 増やしてくから! …
ふん♪…
そ! 私は そのために
も 強くなるから! …
―
… あ! ヤバ また 遅れた!
「 ねぇ…
まって---!」
「 なにやってるの?」
「 肢 疲れた----!」
「 明日は
もっと巧くやろ!」
「 うん! 」
「 そ! だね 」
ね … 私 独りじゃないでしょ!
一緒に帰ってくれるコがいたら平気!
このお仕事 …
… 女性が多くて良かった---! …
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