song9

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「ねぇ、本当にどういう神経してんのよ、アンタは」 「だって、外。こっちも予定外なんだよ」 私とマキナさんは拓海の指さす窓を見た。 ざぁっという音と、叩きつける様な激しい雨の振り方に、目を丸くする。 「すごいね。天気予報もここまで言ってなかったけど。まぁ梅雨だし」 マキナさんが、かがんで四角い窓にかかったレースのカーテンを持ち上げる。 「歩いてきた時はまだ降ってなかったよね?」 のんびりコーヒーを口に運ぶ拓海に訴えると、「大丈夫大丈夫」当の本人はマキナさんに視線を投げた。 「平気だって、みのり。俺らには優しい優しいマキナ姉がついてる」 「そんな、マキナさんに悪いよ」 マキナさんは手を腰に当てて、ふぅと息を吐きだすと「全く」と呆れた声で言った。 「こんな感じなのよ、みのりちゃん。拓海ってヤツはね、昔っからこう。王様のくせに、甘ったれなの」 「サンキュ。マキナ」 「最初っからそのつもりだったヤツにお礼言われても嬉しくないわ」
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