song10

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「本当の本当の本当にいいんだな」 念を押して再度拓海が聞く。 そんな自分の仲間を一瞥し夏希くんは、 「子供か」 余計な一言を寄越したので、拓海があからさまに眉を寄せた。 「はぁ? 今、なんて?」 「ガキって言った」 「ちょ、ちょっと、夏希くん」 慌てて間に入ろうとすると、玲音がパンパンと2回手を叩いた。 「はいはい、喧嘩しない。僕らもう高校2年生でしょ。わきまえようね」 「……」 「……」 ピリリっとひりついた空気が拓海と夏希くんの間に流れる。 おろおろする私に対し、玲音は流石慣れているのかとりあえず2人を黙らせ、みんなに食後のお茶を注いであげている。 ……こんな調子でファンライブ、大丈夫なのかな。 全員が食べ終わり、食後の後片付けをするためキッチンに立つ私の後ろを、とことこ雪がついてきた。 「みのり、俺手伝う!」
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