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拓海や夏希くんのそばに2人の性格を知り尽くした玲音や雪がいてくれるのは心強い。
「お土産買ってくるから楽しみにしててね!」
「ありがとう! 楽しみにしてる。でも、1番嬉しいのはライブが成功してみんなが無事に帰って来てくれる事だよ」
「みのりは欲がないなぁ」
「そうかな?」
そんなやりとりをしながら手を動かしていたら、あっという間に洗い物は片付いてしまった。
「もう片付いちゃった。すごく助かったよ、雪」
「いいよー。留守にしてる間も、メッセージや写真送ったりするね。あ。そうだ、みのり! ここ、セキュリティ万全だけど戸締りは忘れちゃ駄目だよ。みのり1人なんだからね」
「ふふ。雪、なんだか玲音みたい」
「口うるさいのが2人もいちゃ、たまったもんじゃないんだけど」
「拓海」
1度自室に戻った拓海がひょっこりキッチンに顔を出して、私と雪は顔を見合わせる。
「でも、雪のいう事もめっちゃ分かる。誰か下でインターフォン鳴らしても、絶対にロック解除するなよ、みのり」
「うん。分かってるよ。大丈夫」
苦笑いしながら頷くと、タオルで手を拭きつつ雪がため息をついた。
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