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今はまだ、何もかもが安全だと油断してはいけない気がする。
「じゃあ、みんなそろそろ出発しようか」
白橋さんの一声でみんながこちらに向かい、手を振ってくれる。
「すぐに帰ってくるからね! みのり、俺帰ってきたらグラタンが食べたい」
「え? 今ここでリクエストするの有りなの、雪。じゃあ僕、チーズハンバーグが食べたい」
「ちょっと待て。ずる過ぎだろ。みのり、俺はチキン南蛮がいい」
「ストップストップ! 何みんな、朝からみのりちゃんを困らせてるの。しかもメニューに統一感ないし」
白橋さんが慌てた様子で止めに入る。
「夏希は?」
悪びれる様子もなく雪が夏希くんに尋ねると、夏希くんは数秒口をつぐんで。
「……エビチリ?」
呟いた。
「本当に統一感ないな! みのりちゃん、気にしなくていいからね。みんながいない間に羽を伸ばしてね」
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