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古本屋は閉めるにしても、せっかくの敷地を無駄にしたくはない。そんな思いがあった。
自分勝手だと思うだろう？俺もそう思う。しかし許してほしい。
そんなこと言ってもなにかあるだろうか。
店番をしながら考えていたら、「キッキ―」と音がした。一瞬車が止まったのかと思ったが、これはロードバイクを滑らせるようにして止めた音だろう。
気になって行ってみたら、シキエア4があった。その上には体格いい人が乗っていた。…かっこいい自転車だな。ふーん…まぁ今の考え事には関係ない。
えっと…関係ないよな？自転車だもんな？
――自転車？
――自転車！
「自転車レンタル屋！」
オレは叫んでいた！
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