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稀更が〝どんなアドバイス〟をして、律顕が〝どう間違えた〟のかが凄く気になって。
美千花が質問しようと稀更を見たら、彼女の方がわずかばかり先に口を開いた。
「違ってたらごめんね。ひょっとしてつわりの時、貴女も旦那さんのこと、生理的に受け付けられなくなったんじゃない?」
「え?」
その通りだったので、美千花が思わず瞳を見開いたら、「やっぱり。実は私もね、二人目の時そうだったから」と稀更が悲しそうに笑った。
「うちの場合は一人目の時にはそんなことなかったら余計。旦那にその気持ちをどう伝えたらいいのか分からなかったの。旦那も、そんな私の変化が理解出来なかったみたい」
美千花の視線を受けた稀更が、切なげに瞳を細めてほぅっと吐息を落とした。
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