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「雫さん!トランプしましょ!」
「そーちょうは強制だからですね。」
「はいはい、わかってるよ」
もう諦めている感じでテーブルに近づいてくる。
「ポーカーしましょう🎵」
「いいですね💕」
りんさんがカードを配ってる間私は薬を飲んだ。
寝る前の薬だけどね。
「何か賭けます?」
旭くんがそう問い掛けて来た。
「夜ご飯の買い出しとか?お菓子の買い出しとか?」
「それで行こう🎶」
「よっしゃあぁぁ!!ストレートフラッシュ!」
「まじか俺ツーペア」
「俺なんか1枚もないんだけど!」
「雫さんは?」
「私はロイヤルフラッシュ……。」
上からりんさん、旭さん、翔太さん私の順番。
ということで旭さんと、翔太さんが買い出しに行った。
その間りんさんと2人きりになった。
「雫さん。ありがとうございます✨
総長最近元気なかったんですよでも雫さんと出会ってから倉庫に毎日顔出すようになったし、さっきみたいに表情豊かな総長久しぶりに見ました。本当にありがとうございます。」
「それはこっちのセリフでもあるんですよ。
病状が軽くなるんですよ。一緒にいると……。もう笑い方とか忘れたと思ってたのにここにいると自然と笑顔になるし、幻聴も聞こえないんですよ。だからこちらこそありがとうございます。」
そう言い合って2人で笑いあった。
しばらくすると2人が帰ってきた。
「雫と行きたかった。けどお前運強すぎだろ。滅多にロイヤルフラッシュとか見た事ないぞ。」
「私はいい時間だったよ?いい事も聞けたし……!」
「りん……変なこと言って無いだろうな」
「なんスか急に何も言ってないっすよ。ねぇ雫さん😅」
「さぁ?ふふっ……。」
「まじ勘弁してくださいっすよ。雫さん!」
「ふふっ、何も言ってないよ?ねぇ」
「そうっすよ。総長の考えすぎですって。」
「とりあえず信じるわ。つか雫はもう寝る時間だ。ベッドに行くぞ」
「はぁーい‼️」
今度は飛び込まなかった。
またガキって言われたくなかったから。
「私が寝るまでそばにいてね。」
「あぁ、大丈夫だから安心して寝ろ。」
頭をぽんぽんしてくれてるせいかスっ〜と夢の中に入っていった。
翔太side
「そーちょー、最近調子いいのはあの子のおかげですか?」
旭と買出し中に突然聞いてきた。
「そんなに最近調子悪く見えてたか?」
「いや、笑うようになったなって思って」
俺も真剣に考えるとそうだったかも知れない。
「あいつにも感謝しないとな……。」
隣で寝てる頬を撫でると擦り寄ってくる紫音と重なった。
「俺も過去に囚われてるのかな?」
その返事は誰にも分からない。自分にしか分からないけど返事はなかった……。
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