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空木の言葉を聞いて、秋元が空木を抱き締めてきた。
温かくて優しい。
秋元に抱き締められてわかった。
本当はもっと早くからこうしていたいと望んでいたことが——。
「空木君。じゃあ俺の恋人になってくれる……?」
秋元は今にも涙が溢れそうな潤んだ瞳で、空木に訊ねてきた。
「はい」
空木が頷くと、秋元が空木に顔を寄せてくる。空木に唇を近づける——。
空木は秋元のキスを受け入れる。まるで恋人になった証みたいなキスだ。
「空木君。大好きだ」
そう囁いて、秋元はまたキスを重ねてくる。何度も。な、何度も。
何回キスしたら気が済むんだ……?
キスをやめたと思ったら、今度は空木を抱き締め、いつまでも離さない。
あの……秋元さん……。
俺、飛行機の時間が心配です……。
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