とある渋谷のキャバクラ、エンジェリックファニー

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とある渋谷のキャバクラ、エンジェリックファニー

トイレの扉を開けると そこはキラキラな世界だった。  ── 「あら、珍しい。──あなたたち、異世界人ね」 天使のような女性が物珍しそうに話しかけてきた。 「いや、君らが異世界人でしょ」   「私から見たらあなた達は十分異世界人よ。一人はトラ面だし、もう一人はドワーフだし」 「このトラ面は私達の世界では標準的なのですよ」 ・・・・・・ 「この手の議論は不毛だからやめるわね、それであなたたち異世界人でしょ」 「いや、全然やめてないし」 「──まあ、そうね、私たちから見たらあなた達が異世界人で、あなた達から見たら私たちが異世界人だものね」 「そんな感じですね」
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