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好き?
雪白と2人で晩御飯を済ませてお風呂に入った僕は寝る準備をしていた。
そしてふと、叶翔先輩のことを考える。
あの時叶翔先輩が助けてくれたからよかったものの、1人だったらどうなっていたことか_____。
思い出しても怖くてたまらない。
叶翔先輩…。
すごくかっこよかった。
笑顔がキラキラしてた。
不機嫌な顔もかわいくて…。
叶翔先輩の事を考えると、胸がドキドキした。
だけど去り際に睨まれていたかもしれないと思い出し、しゅんとしてしまう。
こんなに彼の事ばっかり考えるなんて。
どうしてだろう。
こんな気持ちは初めてだ。
『んで、その助けてくれた先輩に惚れたの?』
急に雪白の言葉が蘇る。
…好き、なのかな。叶翔先輩のこと。
だってこんなにドキドキして。
ずっと叶翔先輩のことを考えてしまう。
湊翔さんもいい人だった。
だけど叶翔さんのことを考えてたときみたいにドキドキしない。
あんなに素敵なのに、キラキラして見えないんだ。
明日は日曜日。
学校無いから会えないな。
、会いたいな。
すごく会いたい。
また名前呼んでもらえるかな。
叶翔先輩に呼ばれると、きゅぅってなる。
嬉しくて、ほわほわしちゃう。
「これが好きってことなのかな」
僕はよくわからないまま目を閉じた。
目が開けたら明後日なってないかな、なんてありえないことを期待しながら。
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