〜叶翔side〜

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〜叶翔side〜

好きだと告げた、その時の春月の反応は_____。 放心。からの「……へ?」というマヌケで可愛い発言。 「まだ知り合って間もないし、想いを伝えるのは早いかと思ったんだが…。春月を誰にも渡したくねぇ。俺の恋人になってくれるか?」 「え、と……」 ある程度好かれてる自信はあったんだけどな……。 やっぱりすぐには頷いてくれねぇか。 春月はなんだか信じられないことを聞いたかのような反応をしている。 「あー、春月は恋人いるのか?もしそうだったら……」 _____その相手殺すけど。 んんー、どうしようかな。 とりあえずそいつ捕まえて包丁で刺す? いや、すぐ死なせてやるのは良くないな。 なぶり殺してぇ。 ゆっくりゆっくり痛めつけて、『死にたい』って言わせてやろう。 「いないです!!」 どうやら春月に恋人はいないみたいだった。 「そうか。じゃ、好きな人は……?」 好きな人がいた場合、諦めてもらうしかねぇよな。 春月に俺を好きになってもらえば良いだけだ。 ダメなら……。まぁ、色々やるけど。 「好きな人、は」 そこまで言って春月は顔を赤くする。 …これはいるみたいだな。 とりあえずそいつ調べて_____。 あぁ、もしあの玄関で春月と話してたやつだったら徹底的に潰そう。 もう春月に近付かないように。 春月のは俺のだって解らせてやる。 そんなことを色々考えていると、春月の声が聞こえた。 「僕の好きな人、叶翔せんぱい、です」 ……え? 聞き間違えじゃなければ、春月の好きな人は俺だと言ったみたいだ。 なんだか上手く行き過ぎて怖い気もする。 出会って数日でこんなに人を好きになれたことにも驚きなのに。 その相手も俺の事を好きだなんて。 ……夢でも見てるみたいだ。 「あのっ、僕も叶翔先輩が好きです!」 ……?2度目? 「……」 こんなに好きと言われて嬉しいと思ったことはなかった。 あぁ、やっぱり春月は特別なんだな。 「叶翔先輩が好きで!!!!「わかった!!」」 3度目の好きを伝えてくれている春月の言葉を遮る。 もう、充分だ。 嬉しすぎて死にそう。 「わかったから、そう何度も言うな」 俺はニヤけてる気持ち悪い自分の表情を少しでも隠そうと手を口に寄せる。 ダメだ、こんな俺は俺らしくない。 「好きだ」と言われたくらいで照れるなんて。 湊翔に見られたら、ぜってぇ笑われる……。 俺はまだニヤニヤとしている春月の目を自分の手で覆った。 春月が俺の恋人になったからには、もう手放してあげられない。 どれだけ嫌がったって泣き叫んだって、春月はもう俺のだから。 浮気は許さねぇよ? 俺以外の人間を選んだ時は後悔させてやる。 これから死ぬまでよろしくな、俺の可愛い春月。
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