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生命ドブ
人々は糞を水で流し、海はドブとなる。
4600億年の積み重ねは、惑星の排泄物を食べて肥え太る。
全ての終わりを迎えるは、すべての始まりの地。
海への同情はいらない、海は地上のはた迷惑等気にもせずに、気ままに在り続けている。
川から流れてくるは、太古は恐竜の亡骸。今は文明の代償。
ああ、しかしだ!海そのものは、同情など求めていない。海への同情など、反抗児のエゴにすぎない!
海はただ、在るだけ。
惑星が終わりを迎えるまで、すべてを慈母のごとく受け入れ続けるに過ぎない。
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