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ほすぴたる
ほすぴたる ホスピタル
処方箋を下さい もう無理です やってられません
なんです 藪から棒に 症状を教えなさい
ほすぴたる ホスピタル
もう立てません 目が眩みます だから処方箋を下さい
何故立てぬのです 何故目が眩むのです
ほすぴたる ホスピタル それは真剣であるから 人間であるから 不安で居てもたってもいられません
ため息が増えました 欲張りになりました
酷くカッコ悪い自分です
なにゆえの不安か 誰かための強欲か
ほすぴたる ホスピタル 自己嫌悪になるのです
時折自暴自棄にもなるのです そんな時は歌います
好きなポエムを叫びます しかし虚しさで胸に穴が空くのです
ほすぴたる ホスピタル 想い人は遠く 届かぬ懸想です でも君はたまに笑います 儚げに笑います
だから苦しさが増します
ほすぴたる ホスピタル 想い人は遠く 決して届かぬ懸想です
ただしあなたは笑います 私に向けて笑います
優しさがあります 労りがあります 思い出もあります 記憶にも残ります
あの日の思い出が 届きそうな距離が私の脳梁を狂わせていきます
ほすぴたる ホスピたる 想い人は遠く 決して届かぬ懸想です 真剣である故私は目が眩みます 自己嫌悪になります 自暴自棄にもなります 溜息も増えます 欲にだって塗れます
ほすぴたる ホスピタル 苦しいから忘れます 記録だって壊します
あの日も喜びも記憶の蓋に閉じます
あの日の悲しみも悔しさも思い出の火に焚べて燃やします
だからお願いします どうか処方箋を下さい
ホスピたる ほすぴたる 忘却の薬を
せめてこの涙の止め方を
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