きずな 十人十色

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きずな 十人十色

毎日楽しく過ごす。 私たちは「きょうだい」なのだ。 4人で2人、の「兄妹」。 兄、悠輝…愛方はキーボードの女の子。 妹、るい…相方はパスケースの女の子。 一方で。 縁側に佇む少女(おとめ)の名を麗華と言う。 彼女には「きょうだい」と呼べる者は居おりません。しかし、親友と呼べた者は居りました。 愛方さん、相方さん…そして親友さん。 皆には共通点がありました。 それを、付喪神(つくもがみ)と呼ぶそうです。 でも世間ではもう一つ、名前がありました。 その名を「ちいさないのち」 丸で赤ん坊の様なその名前らしく。 付喪神は「もちぬし」と認知した人間に対して、母親、父親、と思う傾向がある、と最近わかってきました。 だけど、一緒に過ごすうち「親子」以外の絆きずなが芽生えてきます。 それが、愛方さんや相方さん、親友さんの絆です。 人間に沢山の人々がいる様に、付喪神との関係も様々です。 きずな、十人十色。 沢山の、光が。 沢山の、愛が。 見えてくる。 私の贖罪はただ、ただ、1つ。 それは小さくて、大きな罪。 いいえ、ただ、ただ、大きな… 酷く、悲しい罪。 言い訳はしません。神様に騙されていた、そんな部分もありますが、私が悪いのだから。 _____ ごめんなさい 沢山の人へ。 ごめんなさい るいちゃん、悠輝くん… ごめんなさい アイラ… ごめんなさい 全てのもちぬしと、付喪神に。
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