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「よっ沙良。ちょっと教科書忘れちゃってさ貸してくんない?」
わたしの名前は沙良(さら)この人は裕二(ゆうじ)だ。
「ちょっと待って」
ゴソゴソ
「あ、あったはいどうぞ」
「ありがとう沙良〜今度何か奢る!あ、やばもうチャイムなる!じゃあな!教科書ありがと〜!」
「もう、別にいいのに」
キーンコーンカーンコーン
「あ、いたいた沙良〜」
「裕二!どうしたの?」
「これ!教科書返しにきたの」
「ありがとう。もう忘れないようにね」
「うん!ありがとう今度から気をつけるね」
「じゃあバイバーイ」
「うん、ばいばい」
わたしはこんな裕二が大好きだった。何故なら、私は昔っから陰キャって言われてて普通の人間として接してもらったことはなかった。それでもう生きる意味なんてないやなんて考えている時に裕二が来て
『ねぇ今一人なの?俺も今一人なんだ!一緒に遊ぼう!』この時私は嬉しすぎて声が出なかった。はじめてだ。こんな私を普通の人と同じ様に扱ってくれた。一人の人だって認められた。そんな気がした。その時遊んだことは今でも覚えている。今までで1番楽しかった。それからと言うものわたしはずっと裕二と一緒にいるようになったずっと一緒にいるととても楽しかった。でもそれとは違い、一緒にいるとドキドキしてしまう。そんな毎日が続くたびにわたしの恋は芽生えてく。
次の日の休み時間
「ねぇ沙良俺さはじめての彼女ができたんだ」
「え!?」
なんと私の好きな人に彼女ができたのだ。
「ふ、ふーんど、どんな子?」
「うーんどんな子かー?えっとねー可愛くて頭も良くて俺のことを1番に思ってくれる子かな」
私は自分から聞いたにも関わらず悲しさのあまりその場から逃げ出してしまった。
「え、沙良?!どこ行くの?!」
『やっぱり無理だったんだね。私なんかが裕二と付き合うなんて裕二も私のこと好きかななんて考えちゃって馬鹿みたい』
ぽろっ
「あれ?なんで、なんでよ」
涙が手に収まらないほど溢れ出してきた。
私はそれほどショックを受けたのだ。
結局私は体調不良ということにして早退した。
「沙良、大丈夫かな」
「何よ裕二〜私以外の女を心配しないでよね」この子は裕二の彼女の真美(まみ)ちょっぴりメンヘラだ。裕二は気付いてないみたいだけど。
「で、でも」
「でもじゃない!」
「う、うん」
『やっぱり心配だ放課後家に寄ってみようかな』
ピーンポーン
ピーンポーン
ピーンポーン
「いないのかな」
何度インターホンを鳴らしても出てこない。
「仕方ない、今日は帰るか」
〜次の日休み時間〜
「あっ沙良待って!」
「!ゆ、裕二」
「昨日体調不良って大丈夫?」
「だ、大丈夫」
「ね、ねえ俺彼女と、別れたんだ。だから俺と付き合ってくれませんか?」
「え、か、彼女と別れるなんて何してんのよ!」
昨日の放課後俺は彼女と帰っていた。でも帰る途中すごいことを言い出したんだ。
『裕二、あんたは私と付き合ってる以上他の女と喋るのは禁止な。他の女のことを考えるのもダメ。もしそんなことしたら・・・わかるよね?』
そう言う彼女の袖からピカッと光る鉄製のもの。俺はそれが何かを一瞬で察した。その時思ったと同時に声に出してしまった。
『も、もう耐えられないあんたなんかとは付き合えない。残念だけど別れてくれ』
周りに他の生徒がいる中で大声で言ってしまったため周りから彼女はぐちぐち言われ別れるしかなくなった。すると沙良の友達で俺の幼馴染が来て、
「本当に好きなのはこの子なの?あなたが本当に好きな人はもっと身近にいるんじゃない?」
「そ、そうか俺が本当に好きなのは」
「それ以上は言わなくていいよ。早くあの子のところに行ってあげな。」
こう言うことがあって俺は彼女と別れたのだ。
「あの彼女とはやっていけないんだ!俺が本当に好きなのは沙良お前だと気付いたんだ。お願いだ、俺と付き合ってくれ!」
俺は今更こんなことを言うのは遅いと思っていた。すると沙良が
「うぅっ。ぐすっ。」
「え?沙良あわわわなんで泣いてるの?だ、大丈夫だから泣き止んで〜」
「ち、違う、嬉しいの裕二が私のこと好きって言ってくれて」
「と言うことは」
「うん。返事ははい!」
こうして沙良がの昔芽生えた恋のは見事に花を咲かせたのだ。これからどんな困難が待ち受けようと絶対に別れることはない。これからも二人はずっと愛し合っていくのだ〜
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