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ねぷた絵師のはじめかた
自分の描いた絵をロボットがねぷたにしてくれる。そんな技術が生まれてから、弘前ねぷた祭りは元気になった。百歳をこえたおじいちゃんおばあちゃんに、昔からずっと絵が好きだったおじさんおばさん。まだまだうまくなると意気込むお兄さんお姉さん。それに絵をはじめたばかりの子どもたちも。
もちろん個性的な絵を好むユイちゃんも自分の絵がねぷたになって弘前の街を練り歩くのを見てみたいと一生懸命に描いてみる。
ただ、ユイちゃんの絵はまわりがなかなか理解してくれなくて、変だ、下手だと言われます。せっかくロボットが丁寧にねぷたにしてくれるのに、もったいないなんて言われてしまう。
それでもユイちゃんは一生懸命に描きます。みんなの絵がねぷたになるかどうかは、弘前のねぷた絵師の先生の審査がありますが、ユイちゃんは不安でいっぱい。個性的だからこそ応援してくれる人もいますが、悪口を言う人もいますから。
ねぷた絵師の先生にねぷたにして欲しい絵を持って行った日、ユイちゃんは泣きました。
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