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「鄭先生、この娘を診てくれませんか」
装飾過多気味の華奢な長椅子に藍子を腰掛けさせながら、深水が言った。
ーー先生の先生?
少なくとも医者にはみえない。
店の娘は興味津々で矢継ぎ早に、深水と藍子に代わる代わる質問をぶつけて来た。
「その娘どうしたの?新しい娘?歩けないようだけど大丈夫?」
「鄭先生」と呼ばれた方の物静かそうな男は
「リウ。それはこれから私が聞くことだよ」と苦笑した。
「君は質問するときも忙しいんだな」
深水も鄭と顔を見合わせ笑った。
ーーそれにしても、この店は?
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