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続いて比留川は、彼女を無理矢理引っ張り上げ、軽々と放り投げる。
「きゃあぁぁっ!」
大きく弧を描いて飛んだルゥルアが、最初に寝かされていたテーブルの上に落ちた。背中から打ちつけられた衝撃で一瞬身体を硬直させる。そしてグッタリと倒れ込んだ。
瞬時にその横に来た比留川がルゥルアのネルシャツに手をかける。ボタンを素早くすべて外し、脱がしてしまった。
「い、いやぁ……」
弱々しい声しか出せない。抗う動作にも力が入らない。自分の胸元を両手で隠すので精一杯だった。
「ナイトブラなんてつけてるんだね。可愛いなぁ」
言いながら、今度はホットパンツをあっという間に引き下ろす。
ブラとショーツだけになったルゥルアが、脅えながら必死に比留川から離れる。だが、足首を掴まれ戻されてしまった。
「い、いや。やめて……。助けて……」
泣きながら何度も首を振るルゥルア。
「ふふ。乱暴なときの顔も、脅えきった顔も、とても可愛いよ。その大きな瞳は本当に素敵だね。でも、もっと素敵にしてあげる。真っ赤にして、ね……」
冷酷な笑みを浮かべながら、比留川がルゥルアの顔をのぞき込む。
「いや、いやぁ……」
どんなに叫んでも、ルゥルアの声は闇の中に溶け込むだけだった。
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