Re: a hundred times~私にしかできないこと。それは世界の創造~

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 機械が自動でやっているのだから、さっさと終わればいいと思うが、デリケートな物質を慎重に扱っているだけに、時短は出来ない。  ガラスに囲まれた空間内で動く4本のアームが、生き物のようで面白く、私はよく眺めて時を過ごす。  最後まで見届けることもある。  そんなに長くと思われるかも知れないが、まあ、惑星到着まで400年あるから、1日なんて刹那的である。  1日に1秒間だけ目を閉じたとすると、8万6400分の1の時間。かたや、400年の1日は、およそ14万6100分の1の時間なのだから、まさに瞬きと一緒だ。
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