長い夜

2/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
「寂しく…なかったの?」 「寂しかったさ」 「それなのに…起きてたの?」 「…」 「そうやって…自分を傷つけるのは…悪い癖」 「…」 「1人で悩んで苦しむ事は…免罪符にはならないよ」 「…」 困ったような顔をして、微笑む姿が痛ましかった。 言われなくても分かっている。 きっとそれでもやってしまう。 そしてどれだけ傷つけようとも、自分で自分を許せないから。 そういう難儀な生き物だから。 だからせめて、私が代わりに許してあげる。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!