初…

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海斗は、ずっとニコニコしている。 「何にする?」 「鉄板焼きでもする?お肉とか魚介とか…」 「あー簡単で嬉しい〜」 「俺、焼きそば作るよ。」 「すご〜い!料理出来るんだ!」 「簡単な物ならね。」 さすがだと思った。この容姿でお料理も出来る。ズルい。 美衣子は、まだ信じられない。この若くて完璧なイケメンが自分の彼氏だなんて… 「みいちゃん、どうしたの?」 「ん?あ、ううん。嬉しいなぁと思って…」 「そう?」 「うん。」嬉しさと不安が入り混じっていた。 手を繋ぐ海斗 「あ、誰が見てるか分からないから…」 「えー!バレたら公表すればいいじゃん!」 「でも…」 ぎゅっと握って離さない海斗 嬉しくて離せない美衣子 『ま、いいか…』 お金を払おうとする海斗 さすがに、まだ新入社員には、払わせられない。 美衣子が払った。 少し不満そうな顔をする海斗 しまった!プライドを傷付けたか?と、焦る美衣子。 「海斗くん?ごめん、イヤだった?」 「ううん、そうじゃなくて、早く俺が払う!って言えるようになりたい!と思って、自分が情けなくて…ごめんね。」 「ううん、そんなことない!少しずつ、2人で色々話して分担して行こう!」 「うん。」 そう言って、荷物を全部持ってくれて、美衣子のマンションまで帰った。 「うわーすごいマンション!」 「そんなことないよ。どうぞ〜」 8階建の7階の部屋 中に入る 「やっぱり、すごいよ!みいちゃん!」 「眺めは、良いよね〜」 荷物を置いて、黙って窓から景色を眺めてる海斗 美衣子も窓に近づくと… 海斗に後ろから抱きしめられる。
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